~私の好きな料理本 その1~
Instagramで参加した料理本リレー。好きな料理本は沢山ありますが私は今の自分を作っている大切な宝物である本をご紹介しました。
「LES RECETTES d‘une GRAND MERE et SES CONCEILS」
30年前、パリ。
Madam Harrell からのクリスマスプレゼント。
私がフランス家庭料理と出会ったのは大学時代の留学中にホームステイしていたマダムアレル宅です。
ニース出身のマダムは大変なお料理好きで、私は暇さえあればキッチンで見学していました。
そして年の瀬、家族揃ってのクリスマスパーティーにてプレゼントにこちらを頂く。
感激で涙。
当時の料理本は文字のみ。
本当に一生懸命読みました。
そして20年前。ルノートルの美しい本2冊。
「Desserts Traditionnels de France」 LENOTRE
1度目のNY滞在中、料理学校の同窓生達とパリで待ち合わせ。
アパートを借りて料理修業をしました。
料理学校に加えて16区ルノートル本店のレッスンもマダムに混ざって参加。
目から鱗のPain Perdu(パンペルデユ=フレンチトーストかな)は今でも忘れられません。
アパートに持ち帰って皆で分けたとき、わ~っと歓声があがったのが思い出されます。
ルノートルのこの本ではフランス全土の郷土菓子がたくさんの解説と美しい写真とともに楽しめます。今ではいろいろな形や味に姿を変えて、全世界に広がっているフランスの地方菓子。
クラシッックでトラディッショナルな背景とレシピをこの本はずっと残してくれます。特にこのクラフティーリムーザン。やはりリムーザン地方のこのさくらんぼを使いたい!
「LES JARDINS GOURMANDES DES LENOTRE」 LENOTRE
こちらは野菜と果物のお料理本。
見たことのなかった野菜や果物が調理法と共に美しい日の光と共にたっぷり楽しめます。
ルノートルの本ですが、田舎風な飾り気のない普段ごはんが並んでいて、見ていてほっとする本です。
見栄えがとても大事になっている今、あらためてこの本を見ると、地産地消であるべき家庭料理の本来の姿に感じ入ります。
皆さんレッスンにいらしたらまたご覧になってくださいね。
これらの本はその後どこに行くにも必ず一緒。
私のアイデンティティです。
読み直していたら、あらためてワクワクドキドキ。
良本は永遠に新しく刺激的なんです。
共に洋書で絶版で申し訳ありません。
その2に続く