~ソムリエ協会例会セミナー参加~

ソムリエ協会が定期的に全国で開催するセミナーに参加してきました。

ソムリエの資格をとって一番良かったと思うお楽しみは実はこのセミナーなんです。
田﨑さんをはじめ、コンラッドの森さん、ロオジェの中本さんなど日本を代表するソムリエの方々から直接お話を伺える機会なんです。

今回は森寛さんから今注目の土着品種についてお料理とのマリアージュを含めたお話を伺い、8種類のテイスティングをしました。

2時間に及ぶセミナーの中で印象深かったのは、やはり地球温暖化という逃れられない環境変化にワイン作りも寄り添っていかないといけない。今まで世界の栽培面積の1/3を占めてきた13品種以外の土着品種が注目されてきた、ということでしょう。

また、当然ながら森さんがジョージアからスペインの田舎までくまなく訪れてらして、また土地の食文化に精通されていることも料理とのマリアージュのお話が具体的でリアルに感じられました。

8種類のテイスティングは

アルネイス(イタリア)

甲州(日本)

アシルティコ(ギリシャ)

アルバリーニョ(スペイン)

ルカツイテリ(ジョージア)

バガ(ポルトガル)

カリニャン(チリ)

メンシア(スペイン)

その中で私の一番のお気に入りはこのポルトガルのバガでしょう!

ルイス・パトのヴィーニャローサは私にばちっとはまりました。ルビーやラズベリーレッドの色、ラズベリージャム、干しプルーン そしてボタンの花の華やかさ、加えて大好きなドライハーブや紅茶、シナモンの香りなど。酸味は強いのですがタンニンも強くて、ピノノワールよりも骨太な感じ。やはり好きなサンジョベーゼに似たブドウでした。

これまた豚肉好きな私にはやはり!という、ポルトガルの代表料理、豚肉の煮込みなどに最適だそうです。

もうひとつ。しっくりきたのは甲州。勝沼酒造のアルガブランカ・クラレーゼ。和食には甲州とはやはりこのこと。りんごや洋梨のような甘い香りに貝殻や丁字のスパイシーさが加わっています。辛口で苦みもコクもあって。海のない山梨、鮎やマスやヤマメに合うというのはうなづきますよね。落ち着いたらまた勝沼を訪れたいです。

森さんの話し方がやはり、素晴らしいソムリエ、接客業のプロフェッショナルだとしみじみ実感。

ソフトながら豊富な知識、そして少しのユーモア。張りのある声と健康的で上品なたたずまい。

こんな方にワインをサーブしていただきたいと皆が思うのでしょうね。

またの勉強の機会を楽しみにしています。

ワインをいただくことによって旅をした気持ちにもなれたこのセミナー。

 

次回も楽しみです。